【湯の膳ナビの開発の経緯】
数年前まで、温水便座の使い方や回転寿司屋で皿が流れる様子でさえ、外国人旅行者にとっては新鮮で面白い体験でした。つまり、日本の文化や習慣は、彼らにとってまだまだ知らないことばかりです。
その中でも「温泉に浸かること」は、多くの外国人旅行者にとって初めての体験となるでしょう。しかし、日本の温泉文化には、マナーやルールが多く存在し、それを理解せずに入浴すると、周囲の日本人客とのトラブルの原因になってしまうこともあります。
本来であれば、旅館のスタッフがこれらのマナーを丁寧に説明し、外国人旅行者に安心して温泉を楽しんでもらうべきです。しかし、多言語対応ができるスタッフは限られており、十分に伝えきれないのが現状です。その結果、旅行者は戸惑い、旅館側も対応に苦慮するという課題があります。
そこで、文章やビジュアルでわかりやすく情報を伝え、外国人旅行者が日本の温泉文化を正しく理解し、楽しい旅行体験につなげることを目的として、「湯の膳ナビ」を開発しました。このツールを通じて、温泉の利用方法やマナーを誰でも簡単に理解できるようになり、言葉の壁を超えて快適な温泉体験を提供できると考えています。
昨今の温泉旅館では、「泊食分離」が一つのトレンドになりつつあります。また、大規模な旅館ではバイキング形式の食事が主流になりつつあります。そんな中、日本料理のコースを提供できることは、旅館にとって大きな強みとなります。
コース料理は、一品ずつ丁寧に提供されるため、特別な食体験を演出できます。地元の旬の食材を活かした料理は、旅の思い出を彩り、宿の満足度を高める要素となります。また、落ち着いた空間で味わう和の料理とおもてなしは、バイキング形式では得られない非日常の贅沢を提供します。
このように、旅館ならではの本格的な日本料理を楽しめることは、宿の価値を高め、リピーターを生む強みとなるのです。手始めに、温泉旅館の顔と言える温泉料理を多言語で詳しく伝えることから始めたらいかがでしょうか。
【湯の膳ナビの使い方】
左上のメニューボタン(≡)より、言語を変更します。次に表示したいお品書きを選択します。お品書きの青色文字部を選択するとその説明となります。湯の膳ナビは言語を切り替えると、その画面の言語のみが切り替わるようになっています。こちらはデモ画面ですので、内容が歯抜けになっている箇所があります。
※ちなみに当社は旅館やホテル、レストランなどを営業しておりません。本システムに表示される旅盛旅館(Tabimori Ryokan)とは、架空の旅館名となります。