椀物は、素材の持ち味を活かした薄めの味付けで、前菜やお酒の後にお口直しとして出されます。「お椀」「椀盛」「吸い物」「箸洗」とも呼ばれます。料理人の技術が現れる料理でもあります。椀物には、山の物、海の物を組み合わせるようにし、吸い口や椀妻が添えられる。
吸い口とは、汁ものに香りを添え、味を引き立てるためのものです。季節感が出せる、味を引き締める、ほのかな香りによる食欲の増進などの効果がある。 椀の実に合わせ、木の芽、柚子、山椒、ミョウガ、ふきのとうなどです。
椀物に入れる具の中で主になる材料を引き立てる目的で添える野菜や海藻などをいいます。脇役の具材です。花びらの形をした大根、人参とか様々です。